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執筆者の写真キキちゃん

ラジオドラマ「ニーナの森物語」を振り返ってみた!

更新日:2021年12月21日



ラジオドラマ「ニーナの森物語」はコミュニティFM「ラジオフチューズ」にて毎週水曜日17:00~18:30で2021年7月7日〜10月6日で「TGUラジオ」という番組内で17:30頃から放送されていました!


木にまつわることや林業のことを身近に知ってもらいたいという思いから始まったこのラジオドラマづくりは多くの人のご協力のおかげで全11話最後まで無事放送されました。


まだおキキでない方はこちらから全話聞けます↓


今回のブログは、脚本を書いてくださったかっしーさん、そして監修をしてくださった山千代さんとラジオドラマが無事に終わったあとの対談の様子です♪

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かっしー:

ラジオお疲れさまでした。


キキちゃん:

お疲れ様でしたー。


山千代さん:

お疲れさまでした。


キキちゃん:

最初は「本当にできるのか」わかってなかったので

声優も脚本も何も決まってないなか案だけがあった状態で、

最終話までちゃんと流せるとは思ってなかったので

やりきったなーという感じです笑



山千代さん:

僕は最初に脚本を読んでいるので。頭の中のイメージはありつつ、

話が進むに連れ声優さんたちのの声でキャラクターのもインプットされていって

いち視聴者として楽しめるコンテンツになっていましたね。


あと事前に取材をされていたんですが、そこで感じられたことを言葉にされているのが素直に嬉しかったですね。



キキちゃん:

山千代さんに聞いてもらえたのが嬉しいですね笑


山千代さん:

僕も取材の後も原稿読みながら「これ本当に大丈夫?」とか「偏っていないかな」とか調べたりしてました。



キキちゃん:

作品にするってなると、「本当にそうなのかなーとか」「自分が感じたことだけで発信していいのかなー」ってめっちゃ気にします。

色んなことに配慮しながら放送しなければならないとか改めて感じました。


山千代さん:

林業は正解がわからないとされている業界で、

エビデンスも取らないといけないような事実があったりとか

そのへん脚本のかっしーが一番苦労した点じゃないかなーと笑


キキちゃん:

本当にたくさん調べてくださいましたね。


かっしー:

そうですね。林業に関する記事とか書籍とかはめっちゃ読みました。

特に書籍だと林業の華やかな面を書いたものがあまりなくて、

それこそ「絶望の林業」というどストレートなタイトルの本があるんですが、

ネガティブな一面も扱いたいとの思いがあったのでこの本は参考になりました。


山千代さん:

林業の業界を取材してる人って案外少なくて

業界紙とか見てると「またこの人だ」ってことが多いですね。


キキちゃん:

この業界に詳しいといえばこの人、みたいな感じですか?


山千代さん:

そうですね。まだまだ発信している人は少ないですね。

Youtubeでこのテーマ扱う人もあまりいないんじゃないかな。


かっしー:

キキちゃんの活躍に期待がかかりますね。


キキちゃん:

そうなんですよ、Youtubeでもなかなかこの話題がでてこないので、

ちょっとでも触れやすいところにこういう情報があるといいなと思います。


先日佐川のまちおこし協力隊がクローズアップ現代ででてたりとか

新聞記事もウッドショック関連の記事を目にする機会が増えてきました。

最近この話題が増えているのかそれとも私がそういう記事を目にする機会が増えただけなのか。。。


山千代さん:

ここ数年単位で見れば話題自体が増えてますね。

ウッドショックでいうとこの半年メディアで扱われることが増えてます。

それでも一般の人からすると関心持ってアンテナはらないと目につかない業界だと思いますね。

だからアンテナ持ってない人にアンテナもってもらうとっかかりになればいいかなと。

ウッドショックは建築業界の人が林業のことを気にするきっかけになったと感じていますが


キキちゃん:

このラジオドラマもそのきっかけになればいいですよね。




【キキちゃんの林業へのきっかけは?】


かっしー:

キキちゃんが林業にアンテナはるきっかけとかはあるんですか?


キキちゃん:

最初は木材だったんですよ。研究室が木材加工だったのと大学の授業で木材学んでいたので。

最初からすごい気になってたわけじゃないけど、周りの環境の影響で少しずつ気になっていった感じですね。

ラジオドラマのエピソードで「木材を作るには乾燥っていう工程がある」っていうのを主人公が知るエピソードがあるんですが、

あれは自分の実体験から来ているんですが、ああいう知識を得るたびにちょっとずつ面白いなーって思って

そこから林業にたどり着きました。

林業に本格的に触れたのは佐川に取材に行ったのが初めてですね。


かっしー:

キキちゃん、佐川に行って林業を見学させてもらって、なにか変わりましたか?


キキちゃん:

変わりました!

もう自分の中で林業っていう言葉の意味がまるごと変わりました!

あと「あー私は都会で育ってたんだなー」「森ってところにちゃんといったことなかったな」って気づきました笑


かっしー:

森に行ってショックだったとかあります?


キキちゃん:

山を管理する方法がそれぞれ違うっていうのがびっくり

それぞれここはどういう山だったーとか歴史を語れる人が多いなっていうのがびっくり


山千代さん:

山があれば林業やってるわけというわけではないんですよね。

キキちゃんに是非佐川に来て山を見てほしいと思ったのは、自分の体験が元になっています。

僕も元々林業畑の人間ではないので、佐川に来てはじめて林業やそれにまつわる社会課題を知れたので。

あと佐川の木は自分が思ってたより全然細かったりとか。

そういうスケール感とかも実際に山に入って見ないとわからないのでそういうのを知ってほしかったんですね。


キキちゃん:

ヒノキとスギの違いも佐川に行って山千代さんに教わって初めて知りました笑


かっしー:

都会の人間はわからないですよね。


山千代さん:

やっぱり知ってるだけで意識の違い全然かわりますよね。


キキちゃん:

山千代さんが山をみて、あそこは針葉樹だよねあっちは広葉樹だよねーっていうの見て

「なんでわかるのー?」って思ってたんですが、最近は私もわかるようになりました笑

モコモコしてるなーとかトゲトゲしてるなーとか。


かっしー:

キキちゃんは佐川に行って、なにか林業の課題とかみえましたか?ここをなんとかしたいとか。


キキちゃん:

元々問題意識があって、林業が儲からないというのと後継者不足っていうのが知識としてあったので、

林業の方々が実際にその問題意識を持っているのかを確認したかったんです。


山千代さん:

そういう意味だと今回の取材先は若手だったので、そのへんの課題感はわかりにくかったかもしれませんね。


かっしー:

佐川の林業の人はそのへんの悩みはあまりないんですかね?


山千代さん:

苦しむほどではないけど、一般的に見たら儲からないというか、収入の上限が決まってしまっているのはありますね。

あとは天候に左右されやすいっていうところ。


キキちゃん:

私は問題意識確認しなきゃっていうのが気分的に先行してたので

佐川言ったら「若い人たちいるんじゃん」っていうので衝撃でした。

あとストレスなく働けそうだなーとか雨の日に儲けがでないっていうのを確認できました。


山千代さん:

ドラマにもそのシーンがはいってましたね。

コーヘイくんが「一本だけ切って終わりかよ」っていう笑


林業の仕事の実態もあまり知られていないので、きついというイメージが有るようで

新規参入者も少ないんですよね。




かっしー:

ドラマではニーナがいろんなアクションを起こしてましたが、

山千代さんから見て感心したニーナの行動とかありましたか?


山千代さん:

感心したと言うか、「雨の日に他のことをやったりする」っていうことのは佐川の人も実践してきているっていうんですが、

こうして言葉になるとこういうことなんだな―って感心しましたね。


あとさっきも言いましたが林業の主たる労働だけで得られる賃金は上限が決まってる中で

今まで使っていなかったところを使って物を作ることを考えたりとか、新しい付加価値をつけていくところがいいよなーと思いました。



キキちゃん:

キニナールはどうですか笑


山千代さん:

キニナールはかっしーと脚本会議してるときに「これ本当にビジネスにできるよね」って盛り上がってたんですよ。


キキちゃん:

そうなんですか?

じゃあ是非実現させましょう!!


山千代さん:

やりましょう!

これ今までにありそうでないですよね。

劇中では2次元コード使ってましたが、生きた木からIoT化してブロックチェーンとかで管理できたらいいんじゃないかなーとか妄想してます。


キキちゃん:

私も研究で論文とか漁っていく中でこの手の実証実験をいくつか見たんですが、

キニナールは今までにある研究と差別化できそうだよねーとか思いながら読んでます笑



【ナミさん実際どう?】


かっしー:

ドラマの話に戻ります。

林業の人、ナミさんが登場しますが、あれ山千代さんから見てどうですか?


山千代さん:

僕が出会ってきた数少ない女性林業従事者にはいないタイプですね。

この人男前じゃないですか?だから女性としてでなく普通に一人の林業従事者として見てました。

ただ女性でもできる仕事なんだってが伝えられたのは良かったですね。

まだまだ職業に対する障壁はあるかもしれないですが、女性には無理ってことではないので。


かっしー:

佐川にもいますか?女性の林業従事者


山千代さん:

僕の知り合いにも2〜3人いますね。

割合としては少ないです。1/5くらい。




かっしー:

今後山千代さんからキキちゃんの活躍で期待していることとかありますか?


山千代さん:

キキちゃんは今回僕が思ってることを、わかりやすい角度で言葉にしてくれてるなと思ったので、

皆が気になるところを掘っていってもらって、

それがキキちゃんを通してみんなの目に触れていったらいいかなーって思いますね。


キキちゃん:

ちゃんと「キになる」にかけてくださいましたね笑


山千代さん:

爆笑

図らずですが笑


でも「キになる」ってそういうところだよねーって思います。

いきなり「日本の林業のここに問題が」っていう深いところじゃなくて、

もっと浅い身近なところから問題を扱うのがいいんだなーと思いました。


キキちゃん:

ありがとうございます。

「キキちゃんのキになるラジオ」のタイトルも最初から深い意味を込めてつけたわけじゃないんですが、

このタイトルに掛けていろんな言葉遊びしてるうちにキキちゃんの軸が見えたような気がします笑


かっしー:

このタイトルなかなか良かったですね。


キキちゃん:

これ最初インスタで「キキちゃんのキになる学び」っていうシリーズ投稿をしてたんです。

キをカタカナにして。

最初は深い意味がなかったですが、活動するにつれて意味も変わっていくのかなって。



山千代さん:

今後の活動の展望とかはあるんですか?


キキちゃん:

今回のラジオドラマやったといっても、届いてる人は少数なのと、木育っていう分野が曖昧なので

私の活動の「木育」がどういうものかを確立していきたいですね。


山千代さん:

わかりやすくすることとそれをどうリーチさせるかっていうのを両方考えないといけないですね。


キキちゃん:

「木育」とか「林業」をコンテンツとして伝えるっていうのを主軸にしてそこから離れないようにしたいなと思っています。






かっしー:

キキちゃんから聞きたいことはありますか?


キキちゃん:

めっちゃ根本的なことなんですが、ラジオドラマやるってなって最初に原稿読んだときどう思われました?


山千代さん:

こういうのは「やりながら勉強するのがいい」と思ってるので、全くダメだとは思わなかったですね。

こういう枠をもらえたのはいいチャンスだったと思うので、

それをちゃんと形にできたというのがいいですね。


キキちゃん:

そうですね、勉強しながらやっています。

でも勉強するたびに過去の活動や放送が恥ずかしくなったりとかもするんでしょうね笑


かっしー:

現時点でそんな思いしてるところとかあるんですか?


キキちゃん:

リングバーカーは2話で劇中で出してるんですが、その時点では実物見たことがないのでちょっと引け目感じますね。

やっぱり動画で見るのとリアルで見るのとではスケール感が全然ちがうじゃないですか。

放送した後にリアルリングバーカー見に行って、ああー先に見とけばよかったなーって笑


かっしー:

僕もリアルを見ずに脚本書いてます笑

見る機会があればなお良かったですねw


あと劇中で製材所がでてきますが、これも佐川の以外見たいこと無いので

webでいろんな製材所しらべていくつかモチーフを混ぜて書いてますね。


山千代さん:

製材所も大きいところと小さいところで全然ちがうので、

その辺の勉強会とかやっていけたらいいですね。


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以上になります!

ラジオドラマ作成の裏側はいかがでしたでしょうか?


YouTubeには過去の作品がすべて聴けるように上がっていますのでぜひぜひおキキください!

そして、コメントや高評価もお待ちしております✨

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